063085 ランダム
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空。

空。

「また…」

あの角を曲がれば お別れ
それを知っているから 足が重くなる
無口になって 寂しい笑顔で
手を振った

「また明日…」
そう願って いつも 涙が出た

一人になれば 不安で
二人で過ごした時間が 無くなる事怖れた
嗚咽が漏れる そのく口を手で塞ぎ
電話口に 耳をすませた

「また 今度…」
そう願って いつも 涙が出た

心のどこかで 今日の日の事を
想像していたから
いつだって 涙が溢れたよ

素直に 淋しいと泣けた日々が 愛おしい
「助けて…」 何に救いを求めればいいんだろう


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